コクーン歌舞伎を見てきた。
三人吉三だ。
3人のチンピラの話だ、ざっくり言えば。

三人吉三 数年前にもコクーンで見た。

今回は、それとは雰囲気が違うな
と思った。

前回は、和尚 勘三郎、お坊 橋之助、お嬢 福助。

今回は、和尚 勘九郎、お坊 松也、お嬢 七之助。

世代が全然違う。

演出も、私は、違うと感じた。
雰囲気が全然違う。
全然違う話に見えた。

今回は、流石に若いな~という感じで、歌舞伎じゃない人もたくさんいるからというのもあるのかもだけど、何処となく危なっかしい雰囲気はあったw

そして、昔感がなく、服装や言葉遣いは古いけどみんな今を生きている人という感じを受けた。

言いたいことがムリなく伝わって来た。

現代に苦しんでいる人々。
等身大というのか?そんなかんじ。

そして、なんか、裏路地感があった。
完全に江戸なのに、アメリカのダウンタウンの路地裏のギャング的な印象があった(笑)

危なっかしい雰囲気は、良い意味で今回の世界観にとてもマッチしていたと思う。

コクーン歌舞伎は、歌舞伎特有の?単調で話がなかなか進まない寝ててもさほど響かない場面(笑)があまりない。

それはきっと、良くも悪くもなんだろうな。

それで、とてもテンポがよくて話に入りやすいけど、歌舞伎らしさがちょっと薄いんだろうな。

でも、見終わった後に何か感想を書き記したくなる、ぐっと来る感はいつもある。

毎回なにかしら違って、でもコクーン感はあるという。

とにかく、今回の芝居はきっとこの座組みでないと表現できないものだったんじゃないかな。と思わせる。
同じメンツで数年後にやっても、この感じは出ないというような、芝居ならではの楽しさをすごく感じられた。

あとは、録音の音を使わないでいただけると文句ないんだけどな。

やはり、歌舞伎には生音オンリーでお願いしたいな。

いつものような、派手な場面はあまりなかったけど、人物の感情が突き刺さる思いをした今回のコクーン歌舞伎でした。